【季節のコラム5月号】
こんにちは!
料理下手を克服したいizuです🌼
5月といえば、みなさんは何を思い浮かべますか?
私は、ゴールデンウイーク・端午の節句・母の日・バラ祭り…
といったところでしょうか。
我が家は夫の仕事の関係上、ゴールデンウイークといっても、普段の休みと変わりありません。
実家に帰省したり、近場に遊びに行くくらいで、遠出をしたり泊りがけで旅行へ行くことはなく、周りの友人たちの話を聞くと、少し羨ましくもあります。
とはいえ人込みが苦手な私は、お休みがとれる環境だったとしても、テーマパークや人が集まる場所へ出かけるということは、しなかったかもしれません(笑)
みなさんは、どんなゴールデンウイークをお過ごしですか?
端午の節句
端午の節句とは、男の子の健やかな成長を願う行事です。
地域によって食べるものに違いはありますが、有名なところだと、『ちまき』や『柏餅』がありますね。
私の地元では、あくまきを食べます。
あくまきってなぁに?
みなさんはあくまきをご存じでしょうか?
鹿児島県の郷土料理です。
ちまきと呼ばれることもありますが、ちまきといってもおそらくみなさんが想像されるちまきとは、別のものだと思います。
言葉で説明するよりも、まずは写真を見て頂きましょう。

どうですか?
初めて見たという方もいらっしゃるかもしれません。
簡単に言うと、もち米を灰汁(あく)につけ竹の皮で巻いて煮たもの…です。
説明すると余計に分かりませんよね(笑)
灰汁(あく)につけるってどういうこと!?
というお声が聞こえてきそうです。
歴史・由来・関連行事
あくまきは、主に端午の節句で食べられる鹿児島県独特の餅菓子で、“ちまき”と呼ぶこともある。関ヶ原の戦いの際、薩摩の島津義弘が日持ちのする食糧として持参したのがはじまりだという説がある。
保存性が高いことと、その腹持ちの良さから、薩摩にとって長く戦陣食として活用され、かの西郷隆盛も西南戦争で食べていたといわれる。こうした背景から、男子が強くたくましく育つようにという願いを込めて、端午の節句に食べられるようになったといわれている。
あくまきは、もち米を木や竹を燃やした灰からとった灰汁(あく)に浸した後、そのもち米を孟宗竹(もうそうちく)の皮で包んで、灰汁水で数時間煮込んでつくられる。
灰汁に含まれるアルカリ性物質がもち米の繊維を柔らかくするとともに、雑菌の繁殖を抑え、長期保存ができるようになる。高温多湿で食糧が腐敗しやすい鹿児島県において、まさに先人の知恵がつまった料理である。
引用元:農林水産省ホームページより
ホームページはコチラ
端午の節句が近づくと、スーパーや和菓子店などにあくまきが並びます。
また手作りをする方のために、お店にはもち米・灰汁・竹の皮も並んでいます。
現在では、手作りをするご家庭は減っているのではないでしょうか。
我が家の夫の実家は、季節の行事をとても大事にしています。
いろんなものを手作りしますが、5月には毎年あくまきを100本ほど作っています。
どこかお店へ出すの?と思うくらいの量で、毎回びっくりしてしまいます。
見た目も売り物のようで、毎年この時期の楽しみでもあります。
柔らかさや色など、開けてみるまで分からないので、毎年皮を開ける瞬間はドキドキするそうです。
今年は少し黒っぽくなった~とか、いつもより柔らかいかも~とか、作る側にすると色々想いはあるようですが、とにかく美味しいです。
オーソドックスな食べ方は、きな粉と黒糖(砂糖)を混ぜたものをかけて食べます。
我が家は、タッパーにきな粉と黒糖をたっぷり入れて、子供たちも食べやすいように小さく切って、冷蔵庫で冷やして食べるのが好きです。
ひんやりとしたあくまきも、これまた美味しい。
イメージとしてはわらび餅に近いかもしれません。

【ワンポイント】
切る時のコツは、巻いてあった竹の紐(糸)をくぐらせてクロスすると、
包丁を汚さずに切れます!
思えばあくまきを美味しいと感じるようになったのは、大人になってからの気がしますが、我が家の息子たちは小さい頃から大好き!
市販の商品も買って食べたことはありますが、結婚18年…
実家の両親が作ってくれるあくまきが一番美味しいです♡
端午の節句とこどもの日って同じ?
現代では端午の節句(5月5日)をこどもの日として親しんでいる方も多いでしょう。
武家では跡継ぎの男子の誕生は最大の慶事であったため、端午の節句に兜や幟旗を飾って盛大に祝っていたそうです。
特に男の子の誕生を祝い、その健やかな成長を祈る行事として普及しましたが、1948年にはこの日を国民の祝日こどもの日として改めて制定されました。
こどもの日(こどものひ)とは、日本における国民の祝日の一つで、端午の節句である5月5日に制定されている。国民の祝日に関する法律では『こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する』ことを趣旨としている。
また、こどもの日と男の子の成長を祝う端午の節句は同日だが別物である。
引用元:Wikipedia

端午の節句とこどもの日は、別物だったんですね!
端午の節句〜鯉のぼり🎏
端午の節句と言えば、私は真っ先に鯉のぼりを思い浮かべます。
鯉のぼりは天の神様に男の子が生まれたことを知らせ、その子が健やかに成長し、出世することを願うものだそうです。
現代のように鯉のぼりが、1本の竿に何匹も泳ぐようになったのは、明治時代以降のこと。江戸時代には黒の鯉(真鯉)1匹だけでしたが、赤の鯉(緋鯉)も飾られるようになり、昭和30年代になると、青や緑やオレンジの鯉も加わり、真鯉を父、緋鯉を母と見立て、平和な家庭の象徴と考えられるようになったそうです。

最後に
最近では鯉のぼりを立てるお宅も減ったような気がして、街中で見かけるととても嬉しくなります。
青空に気持ちよさそうに泳いでいる姿は、見ているだけで心が晴々して元気が出ます。
季節ごとに地域に伝わる行事や伝統を、息子たちの世代にも受け継いでいって欲しいという気持ちは、歳を重ねた今だから思うことなのでしょうか。
どんどん便利になっていく世の中。
新しいものもとりいれていく柔軟さを持ちつつも、古き良きものを大切にしたいお年頃です。
最後までご覧いただき、ありがとうございました♡